稼働率チャートとは

 稼働率チャートは、生産管理における日程計画や生産統制などで利用される管理表の一種で、各マシンの各時刻の計画および実績稼働率を指定集計期間(例えば1週間)で集計してヒストグラムで表現する表のことで、各マシンの稼働状況(繁忙状況)を把握し、その調整と改善に用いられます。

 サクラスケジューラでは、縦軸にマシンを取り、横軸に指定集計期間で集計された日時を取り、最適化スケジューリングによって求まった各マシンの計画稼働率をヒストグラムで視覚的に表現します。

サクラスケジューラの稼働率チャート

 サクラスケジューラの稼働率チャートは、下の図のようになっています。(画像をクリックすると別ページに拡大表示できます。)

稼働率チャート

 各マシンの赤い点線は稼働率が 100% を表しています。そして、各マシンの稼働率が指定集計期間(例えば1週間)で集計されています。集計期間は、[スケジュール] メニューの [集計期間設定] をクリックして変更できます。

 サクラスケジューラでは、マシンを検索することもできます。検索するとそのマシンがチャートの中央になるようスクロールします。

 上の図では、12月23日から29日の機械-0002 の稼働率は 74% と高くなっていますが、機械-0003 の稼働率は 10% 程度と低くなっており、負荷調整などの手段で機械-0002 の稼働率を少し下げ、機械-0003 の稼働率を上げるよう対策します。このように稼働率チャートを見ることで、各マシンの稼働状況(繁忙状況)が一目瞭然となり、負荷調整の助けとなります。