山積負荷チャートとは

 山積負荷チャートとは、プロジェクト管理や生産管理などで利用される管理表の一種で、マシン毎に各時刻の作業の負荷(作業の処理に必要な時間)を集計した表のことで、各マシンの繁忙状況(込み具合)を把握し、その負荷調整に用いられます。

 山積負荷チャートは、縦軸にマシンを取り、横軸に日時を取ってジョブの各作業から派生する負荷をヒストグラムとして視覚的に表現します。(一般的には、時刻毎ではなく一定の期間で集計した負荷をヒストグラムとして表にするのが一般的ですが、サクラスケジューラでは、時刻毎の負荷を表した図を山積負荷チャートと呼んでいます。)

サクラスケジューラの山積負荷チャート

 サクラスケジューラの山積負荷チャートは、下の図のようになっています。(画像をクリックすると別ページに拡大表示できます。)

ジョブガントチャート

 灰色の部分は固定ジョブから派生する作業の負荷を表しています。各マシンの赤い点線は、マシンの数(すなわち1台)を表しています。各マシンの台数は1台ですが、山積負荷チャートでは無限能力を仮定しているので負荷が1台より多くなっています。ここで、フレキシブル生産環境では、ジョブの各作業の負荷は初期マシンに積まれます。(初期マシンの選択方法は、[ジョブ] メニューの [ジョブの取込設定] をクリックして、ジョブの取込設定画面で変更することができます。)

 サクラスケジューラでは、マシンや時刻を検索することもできます。検索するとそのそのマシンや時刻がチャートの中央になるようスクロールします。なお、1週間表示、1日表示、または1倍表示を切り替えることもできます。

 山積負荷チャートによって、スケジュール前の各マシンの繁忙状況(込み具合)が視覚的にで把握できます。そして、フレキシブル生産環境では、ジョブの各作業を込んでいないマシンで処理するように負荷調整することで、生産のむら(マシン稼働率のむら)を取り除き、結果的に全体の総処理時間や生産リードタイムを短縮できます。